<Wコラム>料理に見る国民性、あなたは本当に「韓国」を知っている?(参考画像/画像提供:news1)
<Wコラム>料理に見る国民性、あなたは本当に「韓国」を知っている?(参考画像/画像提供:news1)
韓国では「情が深い」ということは自分の思いをどさっと表現するもので、小出しにするものではないと考えます。特に料理はその特徴をよく表しています。日本の懐石料理は一つずつ順序に則って出しますが、韓国では大きなテーブルにいっぺんにまとめてドンと出します。テーブルも二人がかりで運ばなくてはならないほど大きく、五、六人はゆうに座れるものです。

 最近は、韓国でもまとめて出さずにフランス料理や、懐石料理のように一つひとつ出すところが増えていますが、韓定食店では今でも大きなテーブルに載せ、いっぺんに持ってきます。

 韓定食店に行くと、オンドルに案内され座布団に座りますが、その前にテーブルがないので、日本の皆さんは勝手が違うためまごつき居心地が悪くなります。

 昔は、料理が載ったテーブルが運ばれるまで、手持ち無沙汰なので花札などをして場つなぎをしたものです。

 予約してある場合、十五分前後でテーブルが運ばれてきますが、それこそ食べ切れないほどの料理が載っています。

 このような感覚に慣れている韓国人は懐石を敬遠する人が多く、韓国人をもてなすときは予め好きか嫌いかを聞いておいたほうがベターです。

 日本の習慣を取り入れた韓国の料理屋での「付け出し」は、メインの料理にちょこっとつけて出すものではなく、メイン料理に劣らない大量のごちそうが出てくるので、メインを食べる前にお腹がいっぱいになってしまうぐらいです。

 おいしいものがあれば追加注文しても無料で出てきます。日本の食堂で、キムチを追加で注文してお金を取られることに違和感を覚える韓国人は多くいます。「日本人ってなんとけちくさいのか」と。


文=権 鎔大(ゴン ヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている?』(著者/権鎔大 発行/駿河台出版社)

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